仕事を辞めたいと感じた時に注視すること

システムの納期前に長時間の残業が続いたり、予期していなかったプログラミングのトラブルで急に仕事が増たりといったことは、エンジニアが会社を辞めたいと思う理由の代表格です。では、IT関連の仕事を辞めたくなった場合、すぐに転職してしまってもいいのでしょうか。
実際に転職したエンジニアのデータを見ると、会社を変えたことによって月収がアップしたケースは多いです。しかし、退職金や企業年金においては、多少のデメリットが生じています。

企業年金は勤続年数が長くなればなるほど、老後に支給される額の増加割合が加速度的に上がる仕組みになっているため、短期間での転職を繰り返すと企業年金の恩恵を受けることがあまりできません。退職金に関してもIT業界は人材の出入りが激しいため、勤続年数が3年を超えてからでなければ支給対象にならないルールにしているIT企業が多く見受けられます。辞めたいと思うたびに会社を変えていると、退職金がもらえないか、もしくはもらえたとしても小額になってしまう可能性が高いです。

スタートアップのIT企業の中には、良質な人材を獲得するために退職金の前払い制度を導入しているところもあります。毎月支給する賃金に、分割した退職金を上乗せしているのです。退職時にまとめてもらうよりも、とにかく今の収入をアップさせたいと考えているエンジニアは、退職金の前払い制度がある企業に絞って転職活動をすることが推奨されます。
IT業界には、独自の給与制度を取り入れている企業が多数存在しています。そのため転職を考えている人は、月収だけの単純比較をしないようにしましょう。

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